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天使の梯子天使の梯子
村山 由佳 著 / 集英社 出版 / 2004.10
**文学**日本文学**
おすすめ読者年齢 高校生以上
恋愛指数 ☆☆☆☆☆ 5
感涙指数 ☆☆☆☆☆ 5

天使の卵の続編。
主人公の慎一のおばあちゃんが亡くなったとき、
夏姫が慎一と一緒にいる場面から始まる。

慎一は8つ年上の彼女に恋をします。
それは高校一年生のとき、担任であった夏姫先生への恋です。
二年生になったとき、夏姫先生が突然学校をやめてから
何年か経った大学生の慎一は
アルバイト先のカフェで夏姫先生の声を聞きます。

振り返った先にはあの頃と何も変わらない夏姫先生がいます。
そしてやはりひっそりと恋心をもったまま
カフェにくる彼女の事を見つめ続けます。

この話の前編にあたる『天使の卵』を読んでからだと
物語の全容が全く違う見方になると思います。
(文庫本にもなっています)

でも個人的には『天使の梯子』だけを読んだ方が
物語としてはおもしろいような気がします。

『天使の卵』を読んでから『天使の梯子』を読んだので
主人公慎一の感情よりも
夏姫や、夏姫の同級生の歩太の感情をかんがえながら読みすすめてしまいました。

前作の『天使の卵』も続編である『天使の梯子』も
恋をするのにどこがどう好きであるか、などと考える前に
恋人達は恋をすんなり受け入れます。

8つ離れた恋人に対してそんなにすんなり恋心を受け入れられるものだろうかと思いはすれど
恋に理由はいらないとでも言うような話の展開。違和感はほとんど感じませんが。

『天使の梯子』はハッピーエンドです。
途中泣ける箇所はたくさん出てきます。
恋とはなにかを考える本ではなく、
恋に落ちたら誰でも本気にならざるおえないのね、と思う本です。
(´・д・`) ・・・・恋愛小説に対しての紹介は難しい・・・・

************感想(ネタバレ・注意)*************
個人的には『天使の卵』の歩太が好きです。
『天使の梯子』にも歩太は登場するのですが、ますます好きな感じです。ヽ(≧∇≦)ノ

作品展開は『天使の梯子』の方が圧倒的に上手だと思われます。

8つも下のまだ少年と呼ばれるような年齢の男の子に
『天使の卵』の春妃と『天使の梯子』の夏姫はなぜ恋をするのでしょう。
春妃が歩太に恋をしたのはわかる気がするんだけれど、
夏姫が恋をしたのはちょっと心情的にわかりづらかったです。

両作品とも男の子はそれぞれ、円満な家族、という家庭では育っておらず
それが彼らを落ち着いて見えさせているというのはわかるけれど。

キーワードは死者に対して「後悔している」ことなんだけど
そのことに関しては色んな感情が溢れすぎてうまく文章にできそうにありません。

まぁあまりこの作品に対しては感想を述べたくないのは
やっぱり「THE 恋愛小説」だからかしら・・・・

それとも歩太の感情や夏姫の感情があまりに私の感情に近すぎるからかしら。
村山由佳サンは、こんなにもわかりすぎる他人の感情に対して
疲れてしまったりしないのかななどと全く関係のないことを考えたりしました。
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