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ハチ公の最後の恋人 (中公文庫)ハチ公の最後の恋人
よしもとばなな 著 ; 中央公論新社 出版 / 1998.8
文庫(146p)

****小説**日本文学****
おすすめ読者年代 高校生以上
読みやすさ ☆☆☆☆★ 4
恋愛指数  ☆☆☆☆☆ 5


霊能者の祖母が遺した予言通りに、インドから来た青年「ハチ」と巡り会った私は、彼の「最後の恋人」になった…。運命に導かれて出会い、別れの予感の中で過ごす二人だけの時間―求め合う魂の邂逅を描く愛の物語。
(裏表紙作品紹介より)

この作品はずいぶん前に一度読んでいたんだけど、
どうにも内容が思い出せなかったので、再読してみました。

主人公のマオちゃんの実家は宗教をやっていました。
というのもおばあちゃんが超能力者で、予言をしたり、病を治したりしているうち
いつの間にかいろんな人が家に住むようになって
おばあちゃんが我が家に「慈しみの村」という名前をつけました。
マオちゃんが生まれるずっと前の話です。

小さい時から買い物のおつりはいつもごまかして「いつか」のために備えていました。
いつも逃げ出すことを考えていました。

それでもおばあちゃんには一目置いていて、
そのおばあちゃんの最後の言葉として「ハチ公の最後の恋人になるだろう」
と告げられたので、その言葉をメモしました。

その後、マオちゃんは本当にハチと言う人と出会います。

そこから始まる切なく幸せな恋愛の話です。

************感想(ネタバレ・注意)*************
よしもとばななさんの本の感想を書くのは難しい。
この話は短い話なんだけど。それでも、いや、だからこそ難しいのかも。

マオちゃんは世の中に絶望しているってわけでもないけど、
なんだかいろんなコトを諦めている。

うさんくさい宗教じみたことを家の中でやってて、
家には知らない人がたくさん住んでいる。

おばあちゃんが生きていた頃はそうでもなかったけれど、
死んでからというもの、そのうさんくささはどんどん増すばかりだ。

そしてハチと出会って、「おかあさん」と出会って、
それ以外の人と触れ合うことで少しずつ変わってくる。

それなのにハチはインドで育って、またインドに帰るという。
そんなあやふやに見えて実は変えることができない運命を持っている。

運命だと自分が思っていることを曲げてしまうと、
やっぱりどこかに歪みが出る。

**********引用**********

運命論は、それを信じている本人があってこそ成り立つものだと私は思う。だから、もし山に行かなかったら、ハチは「確かにそれを信じている」力と「同じ分量の」力にのしかかられて、人生をこわすだろう。

************************

ハチがマオちゃんとの別れが辛くて泣いている時、マオちゃんは泣かない。
マオちゃんが別れを実感して涙をぽろぽろこぼす時には、ハチはあきれる。
「おまえは一体なんなんだ。俺が泣いてたときはけろりとしてたくせに。」と言う。

別れが決まっている人だとしても、どうしても必要な人がいて、
別れてしまった後になって、沁み込むような想いが生まれる人がいる。

運命だとか別れだとか、どうしようもないこともあるけど、
それも自分には必要なことなんだと認めて生きる。
命がある間は、それを全うする。

静かに読み終えて、また読みたくなるような作品だなぁと思います。
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