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ホームレス中学生ホームレス中学生
田村 裕 著 ; ワニブックス / 2007.9(191p)

****芸術**漫才****
おすすめ読者年代 中学生以上
読みやすさ ☆☆☆☆☆ 5
貧乏指数  ☆☆☆☆☆ 5
爆笑指数  ☆☆☆☆☆ 5

麒麟の田村の伝説。
それはウンコに住んでいたってこと。

テレビ番組でも貧乏伝説が話題になったりして、
麒麟の田村は超貧乏時代があった、ってことを知ってる人はたくさんいると思う。

突然父から告げられた「解散!」宣言。
中学生の夏休み、近所の公園(通称まきふん公園)にある
ウンコの形の滑り台に住んだ話。
お金がなくてその辺にある草を食べ、果てはダンボールまで食べた話。
ふりかけ持ってこないから授業中友達に本気でキレた話。
家族との思い出話。

この本にはそんなことが書いてある。

************感想(ネタバレ・注意)*************
平成の時代に中学生がダンボールを食べる。
それは衝撃的な事実だ。

どうしてお父さんは「解散」宣言を突きつけたのか?
そしてそれをどうして恨んだり憎んだりするんでなく、
もしかしたら僕を見て気づいてくれるかもしれないなんてテレビで発言できるのか?
麒麟の田村さんは、お父さんは僕に働けと強要したことはなかった、と書いています。

幼少期は「決して裕福でなかったけど、まあまあの暮しだった」のに、
小学校5年の時お母さんを亡くして、そのあとお父さんまで病気になってリストラされ、
中学校2年の夏休みに父の解散宣言。

辛くて苦しかった悲しかったと書き連ねてあるわけでもなく、
学校に通っていて失敗したこと、楽しんだことがたくさん書いてあります。

自分が同じ目に遭ったら、明るくなんて生きられないかもしれない。
けど、あまりにおもしろく書いてあるので愉快に読めます。

そしてこの本のもうひとつの読みどころ。
周りの人たち、特に家族に対して感謝の言葉が述べてあるところ。

お母さんが亡くなって、何年もしてからひとりで泣いたこと。
もう会うことができないんだと強く認識したこと。
甘やかされていた、ワガママを言っていた、ってことが
いつまでも心の中にずっしりと今も変わらずあることがわかる文章です。

あまりに悲惨な世界に生活していたってことを長々書いているわけではありません。
色んな人と出会ったり別れたり感じたことがたくさん書いてあります。

小説というより連載コラム風な書き方でした。
読書苦手な人は挑戦してみるといいかもしれません。

中学生ホームレス
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