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みずうみみずうみ
よしもとばなな 著 ; フォイル 出版 / 2005.12 (206p)

****日本文学**小説****
おすすめ読者年代 高校生以上
読みやすさ☆☆☆☆★ 4
恋愛指数 ☆☆☆☆★ 4

「中島くんがはじめて家に泊まった日、死んだママの夢を見た。
 久しぶりに人と同じ部屋に寝たからだろうか?」

主人公は母親と死別したばかりだ。
そして父親は間違いなく自分の父親なんだけれども、
「ママはパパと結婚せずに私を産んだ。」

よしもとばななの作品だなぁと思えるような設定で、
不思議な糸に導かれるような縁を描いた恋愛小説だ。

情熱的に運命に導かれるようにあっという間に落ちる恋ではなく、
じんわりとしみこむように隣にいる人が
「安心できる人」で「これから先も一緒にいるであろう」と
生活の小さなことから感じたりするような恋を描いた小説だ。

好き嫌いはあると思うけれど、「恋」と「別れ」が描いてある小説です。
誰にでも薦められるタイプの本ではなくて、
目に見えないものを信じたり感じたり、そういうものが好きな人の方が
読みやすい本だと思います。

************感想(ネタバレ・注意)*************
主人公は30が近くなった女の子で、
最近ママが死んだばかりだ。

そしてパパとママは結婚していないまま「私」を育てた。
地方の貿易会社社長で、地主の息子だと言うパパは、
地方の高級クラブのまあまあ美人のママさんだった。
そんな2人は親族の反対もあって、認知された私生児のまま育てられた「私」。

地方都市の田舎の環境にうんざりしていた「私」は、
進学で街を出て、そのままずっと一人暮らしをしていた。
ママが死んでしまったらあの街に帰らなくてよくなる。
色んなものにがんじがらめにされた噂ばかりのあの街に。

一人暮らしの窓から見える斜め向かいのアパートの2階に中島くんは住んでいた。
窓から外を眺めるのがくせで、中島くんもそうだったから、
窓辺でお互いに気づくようになり、いつの間にかあいさつするようになった。

相手の存在を自然に感じるようになる。そういうのはきっと恋の始まりだ。

******引用******
「人の大変な話を聞くということは、もう、お金をもらったのといっしょで、絶対にそのままではすまされないよ。聞いたという責任が生じてしまうの。」
というのはママがよく言っていた言葉だ。
****************
こういうことをサラッと書いてあるところが、よしもとばななさんの好きなところだ。
時間が流れて、人が変わって、
いつの間にか自分の中に入り込んでくることが増えて、
知らない間にたくさんのことを忘れてしまう。

でも重大なことというのは忘れてしまったような気がしても、なくなったりしないものだ。

中島君とちひろの関係は、他人行儀に感じられるほど礼儀正しいところがあったり、
かと思えば、家族のようにリラックスしていたりする。
それは大事なことを二人が互いに大切に扱えるから。
大事なことは大切に扱わなきゃいけないと思う。
お互いを思い遣るというのは、結局はそういうことを忘れないでいられるかどうかだ。

最後のオチが、「無理矢理だなぁ・・・」なんて思ってしまう突飛な設定な気がしたけれど、読み終えてみればもう一度読み直そうかなと思う本でした。
もう一回読んだら違う感想になる気がする。

吉本ばなな 湖
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