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ありふれた風景画ありふれた風景画
あさの あつこ 著 ; 文藝春秋 出版 / 2006.8

****日本文学**小説****
おすすめ読者年代 中学生以上
読みやすさ ☆☆☆☆★ 4
青春指数 ☆☆☆☆★ 4
恋愛指数 ☆☆☆★★ 3

来春(2007年3月)に映画化される
『バッテリー』の作者あさのあつこサンの著書。

主人公は高校生。
“ウリ”をやっていると噂される高遠瑠璃。
一応進学校と銘打った学校に通う高校二年生だ。

綾目周子と出会うまでは、どこか生きること自体に冷めていた。

綾目周子はひとつ年上の高校三年生。
霊能力がマジやばい。と噂の美しい女の子だ。

その二人が出会い、誰かに執着することや、大切に想うコトを書いた小説。

何か大きな事件が二人の間に巻き起こるわけではないけれど、
あぁ高校のときってこんな感じだったなァと思い出したりしながら読みました。

帯には、
「十代って残酷な年代だ。出会いも別れも生々しく、儚い。」
「十代ほど、たくさんの人に出会い、たくさんの人と別れる時代はないような気がする。出会いと別れを繰り返す時代、「さようなら」そんな別離の挨拶とともに、二度と会えなくなる人たち。その人たちをいつの間にか忘れていくわたし、忘れられていくわたし。」とある。

あぁそうだなぁ。
十代って本当に楽しくて毎日が忙しくて心が落ち着かない。
たくさんの不安に苛まれたり、自分の事を過剰に評価したり卑下したりする。
あまりに感じすぎてしまう心を思い出したら痛々しくなった。

今高校生の子達がこの本を読んだらどう思うのだろう。

(゚Å゚) まぁ・・・女の子が女の子に恋しちゃうってネタなのに驚いたよ。

************感想(ネタバレ・注意)*************
女の子同士の恋を描いていることに驚いた。
あさのあつこさんって『バッテリー』で中学生の青春。
『The MANZAI』も中学生の青春。
それを題材に取り扱ったものだったし。

今回高校生の女の子を描いたものだからと読んでみたので驚いた。

恋の相手は女の子。
霊能力があってカラスと喋ってしまう周子。
家族のことを見て見ぬふりするクールな瑠璃。

その二人がお互いを必要とする経緯はわかるんだけど。

家族の中にある、姉妹の中にある、口にせず避けてきた葛藤。
自分に対する中傷ともいえるような噂の数々。
霊能力を持つ周子をそのまま受け止める瑠璃。

自分に向かってくる数々の言葉に傷つくけれど、
心に鎧をかけてしまえば何てことはない。

人に強く惹かれるとその鎧は形をなさなくなってしまう。
傷つきやすくなるし、弱く脆く、自分が自分でなくなる。
でもその相手が自分を認めてくれれば強くなれる。
みっともない自分だって認められる。

この小説では女の子の恋愛であったけれど、
「恋する気持ち」はとても共感できるものがありました。

今性描写や肉体関係があってあたりまえの小説が多い中、
手を繋いだり、相手に対して危うい気持ちの揺れ動きを描いていて、
やっぱりこの設定で描くことにきっと意味があったのだろうと思いました。

恋も愛も。
人に強く惹かれるってことはどうしようもないことだけれど、
相手に肯定されているという自信を持てることは
傷ついたり不安になったりする以上に意味があること。
そう思えた小説でした。
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