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ぼくは勉強ができないぼくは勉強ができない
山田 詠美 著 ; 新潮社 出版 / 1996.2
****日本文学**小説****

おすすめ読者年代 高校生以上
青春指数 ☆☆☆☆☆ 5
納得指数 ☆☆☆☆☆ 5
恋愛指数 ☆☆☆☆★ 4

主人公の時田秀美クンは17歳。
ショット・バーで働く年上の桃子サンとは恋人同士。
父親はわからない。
おじいちゃんとお母さんの3人で暮らしている。
秀美クンは勉強ができない。
でもクラスの人気者だ。

高校生の恋愛と悩みを綴ったもの、というより、
大人たちにも「それでいいのか?」とたくさんの疑問を投げかける小説である。
是非大人になっても読んで欲しい作品です。

まず目次。
 ぼくは勉強ができない
 あなたの高尚な悩み
 雑音の順位
 健全な精神
 ○をつけよ
 時差ぼけ回復
 賢者の皮むき
 ぼくは勉強ができる
 番外編・眠れる分度器

それぞれが秀美クン主人公のまま、短編として読めるようになっています。
愛と性、学問と将来、価値観と先入観。
たくさんのことに疑問をもつ思春期。
それぞれに対して、答えがでることもあれば、答えがでないこともあります。
大人になって変わってしまうこともあれば、
変わらずいるはずなのにいつの間にか忘れていることもあります。

思い返したときに読んでみれば、
年を重ねた自分が知らないうちに変わっていることに気づかされる作品だと思います。
おすすめ度☆☆☆☆☆ 5です。

************感想(ネタバレ・注意)*************
あぁ緊張する。
小説の感想を書くのに緊張するのなんか久々だ。
この本は、何度も何度も読み返したせいですでにボロボロだ。

この間、「思い入れがある5冊」で選ぶとしたら、
その5冊に入っているにも関わらず、感想は書いていない。
自分の中に当たり前にありすぎて、今更感想を書くも何もありゃしないのだ。

何度も読み返して思うこと。
言葉というのは自分が必要な部分だけを感じているということ。
不必要な言葉を知らないうちに排除しているということ。

例えば今の私に必要だったのは「○をつけよ」だ。

**引用**
「ワイドショウってすごいのねえ。朝帰りと人殺しを同じ時間にやっつけるのねえ」
 母は唖然として呟いた。けれど、ぼくには、何故多くの主婦たちが、これらの番組に夢中になるのかが解るような気がする。ここに取り上げられる話題と来たら、すべてが、本当は自分の価値観でどうにでもなることだからだ。けれど、自分の確固たる価値観を持つのは難しい。多くの人々は、それが本当に正しいものであり得るのか不安に思っている。そこに他人の言葉が与えられることで、彼らは、ある種の道標を与えられる安心を得るのだ。
********

朝帰りはあやしい。酒乱の夫が殺されても仕方ない。子殺しは、言葉を失うほどの罪悪だ。

それを番組の出演者が「酒乱の夫だっていとおしいじゃないか、」と言ってしまったら人々の平静は一挙に失われるのである。

そうか。そうだったのか。とやたらと納得してしまった。

誰もが正しい定義を求めている。
それを私はぶち壊しているのだな、と自分の事と照らし合わせて考えた。

私は私の思うことを感じることを一番に信じている。
もちろんそれは間違っている可能性がある。
ただ、誰かの言った言葉だから、なんてものを信用できないのだ。
だから噂話がめんどくさくて嫌いだし、ご丁寧にご忠告くださる親切な人達が嫌いだ。

本当に私のことを思ってくれているならまだしも、そこにはある種の好奇の視線が含まれていることが多いからだ。そして「みんなが言ってた」というあやふやなものの上にある価値観を絶対的に信じている種類の人間が嫌いだ。

そうやって何度か読むうちに気づかされることがある。
そうか、そうだったのか、と。

作中には嫌な大人も出てくるし、あばずれ・・じゃなくて恋多き女の母も絶対的に正しい価値観なわけではない。秀美クンだって、どちらかと言えば偏っている価値観の登場人物。

正しいことって何なの?と思ったとき、偏った私の価値観は路頭に迷う。
そんなときに読むのだ。
自分が正しいことを確認するためではなく、
相手が何を言いたいのかを冷静に考える必要があるときに。

全ての答えがここにあるわけではない。
ただやはり手に取る時は、この本に必要な言葉が隠されている。

言葉は不必要なものを排除した状態で心に入っている。
しかし読み飛ばしたはずの言葉も確実に自分の中にはあるのだ。
ただそれをはっきりとした記憶として覚えているわけではないだけで。

感想を上手に書きたいけれど、この本には心が波立つ文が多すぎる。
ぜひ実際読んでみて欲しい作品です。

大人になった今も、高校生の時と同じ様にわくわくしながら読める、そんな本です。
ぼくはべんきょうができない 僕は勉強ができない やまだえいみ
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読書感想文
この本、高校の推薦入試に合格した人に高校から出された宿題の読書感想文の課題図書のうちのひとつで、だから中学校三年の時に読んだなあ。
そのころは、本のなかに入り込むばかりで、言葉を自分の日常にとりこむってことをしてなかったから、「おもしろいな」ぐらいで終わっていたのですが(もしかしたらその頃の僕にはそれでよかったのかもしれないけど)また読んでみようかなぁ・・・
ゆう 2006/10/09(Mon)12:26:44 編集
Re:ゆうサン
ほぅ。読書感想文とは全く知りませんでした。
しかしこの本は大人になってから読むほうが素敵だと思うのですが。

公立図書館には必ずあると思うのでもし機会があったら読んでみてください。
多分昔読んだ頃とは全く違うイメージの本になっていると思うなァ。
【2006/10/10 22:25】
読んだ!!
読んだよ!!
けどすぐには感想、書けそうにありません(TдT)
ただ、あのころの僕は、「自分が自分であること」をあまりに当然だと思っていたけど、実はそうであることに必死だったのかなぁと思いました。
そして、今は、「他人が他人であること」もだんだん自然に認められつつあるなぁと思いました。

またちゃんと感想、日記にでも書いてみようかな。
ゆう 2006/10/15(Sun)22:38:51 編集
Re:ゆうサン
( ゚Д゚)ホントに読んでくれたんだ!!
ありがと~~!!。・゚・(つД`)・゚・。何だか嬉しい。

山田詠美さんの本の中でもメッセージ性、主張が強くて
機会あるごとに読み直してしまいます。
〝○をつけよ″以外の章もすごく共感できることもあれば、
あぁそうなんだ、と納得することもあって
ものすごく色んなコトを突きつけられている気分になります。

自分が自分であることや他人が他人であること、
そして「高校生の時、中学生の時の自分」は
やっぱりうつろいやすいもののなかにあることなので、
考えれば考えるほどわけがわからなくなります。

またゆとりの時間があるときにでも感想をお聞かせください。
【2006/10/17 00:03】
ああ
この本好きだ。
中学生の頃何回も借りて読んだよ。笑
他に「放課後の音符」も好きで文庫本持ってる。
中学生の頃はこの本読んで「普通じゃなくてもいいんだ」って思いながら読んでた気がするなぁ・・。
また読みたくなってきた。
買おうかな。
まゆ URL 2006/10/18(Wed)00:34:55 編集
Re:まゆちゃん
ひろりは山田詠美さんの本を読んで、色んな事を考えました。
今読んだほうが面白く感じます。
女の子には「自然」という媚があるのよ、っての読んで衝撃を受けました。
ひろりは「放課後の音符」のあと「ぼくは勉強ができない」を読みました。
出てくる女性が強くてカッコイイから大好きな本です。

今の高校生もお薦めしたらすごく気に入ってくれて文庫本買ったって言ってました。
(*´艸`) 自分の好きな本を他人も好きでいてくれるって嬉しいね。
【2006/10/19 19:33】
書いた!!
感想書いたよ!!!

あんまり上手じゃないと思うけど
良かったら読んでみて~(*´▽`*)
ゆう 2006/10/19(Thu)21:42:56 編集
Re:ゆうサン
ヽ(゚∀゚)ノ読んだよ!!

やっぱゆうサンはうまいこと書くね。
というより何より、本当に読んでくれたことに感動しました。
【2006/10/20 21:17】
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