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沖で待つ沖で待つ
絲山 秋子 著 ; 文藝春秋 出版 / 2006.2
****日本文学**小説****

おすすめ読者年代 社会人
お手軽度 ☆☆☆☆★ 4
お仕事度 ☆☆☆☆★ 4

第134回芥川賞受賞作品。
『勤労感謝の日』と表題作『沖で待つ』の2本。

芥川賞ってのはもっとアクの濃いというか、少々読みにくい本というイメージがあったが、
この本はサラッと読める作品だなあと思った。

表題作、『沖で待つ』は、同僚の太っちゃんの死後、
ふらりと寄った太っちゃんの家に太っちゃんがいる場面から始まる。

職場で出会い、男女の違いはあれども、
同期の同僚という仲間意識で繋がった2人。
どちらかの死後には、と軽い気持ちで秘密の協約を交わします。


『勤労感謝の日』は、仕事もしておらず、未婚の36歳の女。
恩人、とでも言うような相手から見合いを勧められ、
あまり乗り気ではないにしろ、とりあえず見合いをする話。

『ダ・ヴィンチ』か何かの記事で読んだのだが、
絲山サンの作品にはどうしようもない人ばかりが登場する、とあって
どんなロクデナシが登場するのだろうと読んでみたら
普通のどこにでもいるような人達が登場人物だった。

あー、でもこういう人達を主人公にした話はあまりないかもな、
というのが読み終えた時の感想だ。

気楽に読める本なので、とりあえず読んでみるというのもありだと思う。

************感想(ネタバレ・注意)*************
『勤労感謝の日』の主人公は36歳。
ツマラナイ男と見合いをすることとなり、その見合いはイラツクばかり。
バブル期に入社して、死ぬほど働き、それでも遊んだ若い頃。
そんな会社の辞め方も、自己都合退職という言葉で片付けられる。

理由はあるけど、聞かれても答えない。人様に言えるような話じゃない。
なんだか、やるせなくなるお話でした。
頑張ってるから、報われるわけじゃない。
正しいから、認められるわけじゃない。

バブル期の女性の視点からの話を最近よく読むのですが、
そういう意味ではおもしろかったです。

『沖で待つ』は、同僚の太っちゃんと交わした約束のために
誰にも知られないように、パソコンのHDDを破壊する話。

最終的には主人公のしたことはあまり意味がなかったのだけど、
こちらも働く女の視点から描かれています。

日常にありそうな話なんだけど、実際はありえない話。
私たちが生きている日常とは何だ、と思ったりしました。

全体的にやるせない話なんだけど、
読み終えたあと倦怠感があるとかそういうことではない。
誰かの日記を読んでいる感覚で読める本でした。
いとやまあきこ
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