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ナラタージュナラタージュ
島本 理生 著 ; 角川書店 出版 / 2005.2
****日本文学**小説****

おすすめ読者年代 高校生以上
恋愛指数 ☆☆☆☆☆ 5
感涙指数 ☆☆★★★ 2

ナラタージュ:映画などで、主人公が回想の形で、過去の出来事を物語ること。


ザ・恋愛小説。まず出るのはそんな感想。

主人公は女子大生。
高校のときの恩人葉山先生に焦がれる女の子。

卒業と同時に終わったはずの恋なのに、なぜか今も忘れられない。
それが演劇部の助っ人という形で母校を訪れることとなり、
どこかで予感していたように葉山先生と再会することとなる。

帯には「お願いだから、私を壊して。帰れないところまで連れて行って見捨てて。あなたにはそうする義務がある。」
「魂を焼き尽くすほどの恋。封印したはずのあの痛みを、よみがえらせてしまう小説。」
まさに本作は、帯文句に負けない「恋愛小説」である。

主人公の工藤泉。
美人の友人、山田志緒。志緒の彼氏、黒川博文。
そして黒川の友人小野玲二。

4人の大学生が、母校の演劇部を訪れる。
演劇部には3年生が3人しかおらず、在校生最終公演の助っ人として。

そして顧問の葉山先生。
高校時代の泉に、ただ「恋」というにはあまりに強い影響を与えた人。

高校生の時よりも、ずっと自由に時間を使える大学生は
小野の実家で合宿をしたり、寄り道のために4人で帰宅する。
そして泉は小野君から好意を告げられる。

あまりに恋愛小説すぎて、現実離れして感じられるほどでした。

でもきっと大学生の時も、高校生のときもこうだった。
恋愛が自分の全てではないけれど、大きな割合を占めすぎていて
みっともないことも、ずるいことも、相手を思いやることも、
すべてが崩れてしまいそうになってしまうほどの恋。

Happyな恋の話を読みたい!って人より
胸を焦がす恋心を共感したい!って人におすすめです。

************感想(ネタバレ・注意)*************
泉の恋愛は、誰でも経験したことがあることなのかもしれない。

それは先生という立場の人に恋をするということでも、
小野君にとつぜん告げられた好意に対しての対応でもなく、
自分では思ってもないほどの強い気持ちがあることに、
全てのことが終わってから気づく、ということだ。

恋というのは自覚症状があるものばかりではない。
自己認識できている感情だけが恋ではない。

終盤に「そうかな。年齢に関係なく愛したりはすると思うけど。工藤さん、きっとそれ、子供だったから愛とは違うとかじゃなくて、子供だったから、愛してるってことに気づかなかったんだよ」
と言う台詞がある。

恋だとか愛だとか決めるのは自分自身と、どこかの誰かだ。

感情や衝動に「恋」も「愛」もなくて、
ただどうしようもなく感情に引きずられて、時には誰かを傷つけてしまう。

小野君の泉に対する好意の見せ方や、行動。
それに対しての泉の行動。
あー、あるある!
と思わず言ってしまいそうな描写であった。

傷つけてしまう泉の気持ちも、小野の怒りも、葉山先生の煮え切らない態度も
全てが「そうそう、あるよねぇ」と思わずにいられない。

悲劇のヒロインになりたいからじゃない。
誰かをもてあそびたいからじゃない。
それ以外の選択肢が自分の中からどんどん消えていく感覚。
自分の中にあるズルさや弱さ。他人に対する甘えや葛藤。
そしてタイミングのずれが恋の歯車を噛みあわなくさせていく。

これは恋愛小説だ。それ以外の言葉が思いつかない。
しまもとりお
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