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鈴木 清剛 著 ; 新潮社 出版 ; 2002.6
****小説**日本文学****
おすすめ読者年代 高校生以上
読みやすさ ☆☆☆☆☆ 5
感動指数 ☆☆★★★ 2
映画化の原作になったこの作品。
文庫版の最後には監督、行定勲さんの
「映像と小説のあいだ」という文章が載っている。
映画は観ていないからわからないんだけど、
原作に忠実を心がけて映画化されたようだ。
主人公の賢司は入社二年目のサラリーマン。
高校の同級生である遼一のデザイナーズブランド制作の部屋から
賢司が最後の出勤をする場面から始まる。
高校三年生の進路決定の時期にいきなり
デザイナーになる
と言い出した遼一の決定理由は「勘」。
これからの時代を考えてビジネススクール進学を考えた賢司とは
正反対と言ってもいい進学理由だ。
専門学校時代にそれほど会うことのなかった二人は
就職してから数ヶ月毎に飲みに行くようになる。
賢司は就職もせずにフラフラとバイトしている遼一に言う。
「一生バイトして暮らすのかよ」と。
それに対する返事は
「五十億年後、金星は太陽にのみ込まれるらしいぜ」。
そしてある晩のこと。
「ストロボ・ラッシュ」というインディーズブランドを
カツオと椿、遼一で立ち上げるという事を聞く。
全く違う人種と思えるほどの三人を見ていたからなのか、
入社して2年が経ったからなのか、
仕事に疑問を感じた始めた賢司は
誰にも相談することなく会社をやめてしまう。
そして、その後ずるずると「ストロボ・ラッシュ」を手伝うことになるのだが・・・。
************感想(ネタバレ・注意)*************
高校卒業時に自分の進路を考えるときの決断は、
自分の人生の中で大きなウェイトを占めるのかもしれない。
自分の選んだ進路は、友人が全く違う選んでいることによって
疑問を感じたり安心を得たりするものなのかもしれない。
仕事の話をしてるのに“50億年後に金星が太陽に飲み込まれる”
そんな話をし始める友人を主人公の賢司は何を思ったのだろう。
・・・こんな話の流れってよくあったなぁ・・・なんて思いながら読んだ。
私は賢司の立場からモノを見たことがないのかもしれない。
賢司の立場に立ったことがないのかもしれないなぁ。
隣の芝は青いじゃないけど、
他人がやってる仕事が楽しそうに見えたり意味があるように見える。
でもそれはやってみたら実はどんでもないストレスを抱えている場合が多い。
ただ、楽しいことに目を向けていて、それを他人に話すか、
嫌なことばかりに目が向いて、それを他人に愚痴るか、
その違いだけなんだけれど、
やっぱり自分の立場を棚に上げて、
「お前は楽そうだ。」とか、「君の仕事なんてまだマシだよ。」なんて言う人がいる。
その仕事はやってみないとわからない。
どうせなら、他人を落とすことじゃなくて
浮き上がらせる言葉を紡いでいこうと思った作品でした。
就職してから数ヶ月毎に飲みに行くようになる。
賢司は就職もせずにフラフラとバイトしている遼一に言う。
「一生バイトして暮らすのかよ」と。
それに対する返事は
「五十億年後、金星は太陽にのみ込まれるらしいぜ」。
そしてある晩のこと。
「ストロボ・ラッシュ」というインディーズブランドを
カツオと椿、遼一で立ち上げるという事を聞く。
全く違う人種と思えるほどの三人を見ていたからなのか、
入社して2年が経ったからなのか、
仕事に疑問を感じた始めた賢司は
誰にも相談することなく会社をやめてしまう。
そして、その後ずるずると「ストロボ・ラッシュ」を手伝うことになるのだが・・・。
************感想(ネタバレ・注意)*************
高校卒業時に自分の進路を考えるときの決断は、
自分の人生の中で大きなウェイトを占めるのかもしれない。
自分の選んだ進路は、友人が全く違う選んでいることによって
疑問を感じたり安心を得たりするものなのかもしれない。
仕事の話をしてるのに“50億年後に金星が太陽に飲み込まれる”
そんな話をし始める友人を主人公の賢司は何を思ったのだろう。
・・・こんな話の流れってよくあったなぁ・・・なんて思いながら読んだ。
私は賢司の立場からモノを見たことがないのかもしれない。
賢司の立場に立ったことがないのかもしれないなぁ。
隣の芝は青いじゃないけど、
他人がやってる仕事が楽しそうに見えたり意味があるように見える。
でもそれはやってみたら実はどんでもないストレスを抱えている場合が多い。
ただ、楽しいことに目を向けていて、それを他人に話すか、
嫌なことばかりに目が向いて、それを他人に愚痴るか、
その違いだけなんだけれど、
やっぱり自分の立場を棚に上げて、
「お前は楽そうだ。」とか、「君の仕事なんてまだマシだよ。」なんて言う人がいる。
その仕事はやってみないとわからない。
どうせなら、他人を落とすことじゃなくて
浮き上がらせる言葉を紡いでいこうと思った作品でした。
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