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博士の愛した数式博士の愛した数式
小川 洋子 著 / 新潮社 出版 / 2003.8

****文学**日本文学****
この本の紹介はcafestaのHPにも書いたんだけど、
(´・д・`) 何を書いて何を書いてないかを忘れちゃうから
もう一回書きます。

まずこのタイトル『博士の愛した数式』。
なんて素敵なタイトルだ、と思ったね。

やっぱり本ってタイトルがすごく重要だと思いました。
何ゆえに「愛した」なのかってのが気になるポイントですね。

これなんで選書したんだったか忘れちゃったけど、たしか売れてたからだよなぁ・・・
じわじわと売れ続けています。

数学嫌いって人多いと思いますけど、この物語に出てくるのは
数学がどうとか数式がどうって言うものではありません。
もちろん数式はいくつか出てきますが、その「数式」そのものではなくて
数学って難しいものじゃないというか・・・・んー。なんていえばいいんだろう・・・・
学問の持っている「難しさ」というものは
本当はとっても簡単な「疑問」の積み重ねであって本来楽しいものなんだなぁと思わせてくれる本です。

天才数学者であった博士と出会ったとき、博士はガサガサと音をさせながら歩いてくる。
それは山ほど衣服につけられたメモの山のせいである。
博士の記憶は80分しかもたない。
1日睡眠をとると、すっかり忘れてしまうのだ。
他人のコトも自分のコトも。

映画化されたものは見ていないからわからないけど、
本を読んでいると、私の中の博士のイメージは虫のような人でした。
いっぱい木の枝とかをつける虫。あれなんて言うんだっけ。

お手伝いさんである主人公は毎朝同じ挨拶を繰り返します。
博士の記憶は一日ですっかりなくなってしまっているから。

そんな中でも博士との距離がだんだんと縮まり、
主人公の息子であるルートも博士の事を好きになります。
でも博士の記憶は80分しかもたない。
博士の記憶はある一定の時間で止まってしまっていて
それ以上は上書きできないから。

どうしようもないコトって世の中にたくさんあって
本当にどうしようもなくて
悲しいんだけれど、切ないんだけれど、
それが無くなってしまえばいいのかと言えばそれは違う。
悲しくて淋しい。
でもとても大事なこと。

タイトルはなんだか小難しいことが書いてあるイメージに見えたとしても
悲しくて淋しくて、でもあったかいお話です。

実際博士のように記憶が一定期間しかもたない人達はいます。
もし私がそういう人達にあったとき、
私はどうするんだろう。
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