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車掌さんの恋車掌さんの恋
有吉 玉青 著 / 講談社 出版 / 2004.9
****文学**日本****

(´・д・`) 短編集です。すぐ読めた。

列車を舞台にした短編が5本載ってます。
『車掌さんの恋』っていう題名が気に入った。

でもこれは大将(;◎д◎)の選書した(本を選ぶこと。選定すること)本です。
(´・д・`) なんか大将って・・・外国文学とか、こういうかわいらしいものばかり選ぶんですけど
今時の子がこれを読むかどうかってのは微妙だよ・・・

とりあえず女の子はタイトルくらいには目を惹かれるだろうけど
高校生には「車掌さん」ってのはそんなに魅力的には映らないだろうな・・・・
高倉健サン主演の映画『鉄道員』とかが面白いってのはわからないんじゃないかと・・・

本においてタイトルってのはとても大事だと思います。

でもまぁ・・・無視するわけにもいかないから入れたけど・・・・
( ´゚д゚`)y-゜゜読みたいと思いますか?とか聞きたくなる・・・・

「車掌さんの恋」 車掌さんの昔の恋のお話。
「中吊り泥棒」 中学生の列車でのお話。
「ボックス・シート」 昔の恋人との不倫旅行のお話。
「きせる姫」 優等生の女子高生のお話。
「あみだなの上」 突然死する男の話(これ商品紹介に書いてあるけど、ひろりなら言わないな・・・)
の、5本です。

(´・д・`) んー。1680円。単行本だったら買ってもいいかな(個人的評価)


************感想(ネタバレ・注意)*************
4本目の「きせる姫」。
これが一番好きだった。

優等生で親の期待に応えれば家族がうまくいくんじゃないかと
そう思っていたけれど、結局親は出ていき、残った母も「やられた」とばかりに
自分の祖母におしつけて家にはほとんど戻りません。

優等生で今まで生活してきた主人公には
「いざ」というとき。「困ったとき」。誰にも相談できないと言う事に気づきます。

「キセル」という乗車運賃をごまかす「ゲーム」が車掌にばれて
捕まったときに困った主人公。
どんなに優等生をしていても、決して信用できる友達がいるわけじゃない。

勉強もできないバスケばかりやっている友人に話します。
誰にも頼れない。
そんな時思いついたのはその子だけだった状況。

一緒に謝りに駅に行った帰り道。
「そんなの似合わないよ。カッコいいんだから。キセルなんてせこい真似やめてよ。」と
友人泣き出して、言うセリフ。

主人公の高く積み上げてきたプライドや「優等生の生活」が、何の意味も成さないと思ったとき。
「カッコいいんだから」といわれる意外なセリフ。

その描写が
なんだかやけに胸に突き刺さった。
誰も信用できない。
私は一人だと。
誰もわかってくれないと。
そう思ってしまう心が。
友達と呼んでいいのかどうかわからないような関係の友人に
ふわりと軽くさせてもらったときの感情を
感情移入して読んでしまいました。

(´・д・`) んー。あとはまぁまぁ。て感じだった。
表題にもなってる「車掌さんの恋」は
終わった恋を引きずる感じとか、見たこともない風景をくったくない女子高生に気づかされるトコとか
そういうのはよかったなぁ。
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