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ジョゼと虎と魚たちジョゼと虎と魚たち (角川文庫)
田辺 聖子 著 / 角川書店 出版 / 1987.1

****文学**日本文学****
田辺 聖子の短編8編の小説集。
映画にもなった表題作の「ジョゼと虎と魚たち」は文庫で25ページ。

田辺聖子さんと言えば、作中には関西弁で喋る登場人物が出てくる。
芥川賞受賞作家。
古典の現代語訳なんかもされてて、とっつきにくそうなイメージを持っていたんだけど
読んでみたら全くイメージが変わってしまった。
短編集だったからかもしれないけど、とても気持ちのよくなる文章だと思う。

最初はものすごく短い作品を映画に書き起こした映画の脚本家に興味を持ち
次に文庫のあとがきをしている山田詠美さんに興味を持った。
その二つがなければもしかしたら手に取る事はなかったかもしれない。

「ジョゼと虎と魚たち」を映像として見てないから断言はできないけれど
映画と本の印象はかなり違うんじゃないかなぁってこと。
「女の人」をとてもうまく書かれているなぁと思う。
中身をえぐり出すわけじゃなく、裏と表の全てを書くわけでもなく
自分以外の女をある程度の距離を持って観察した、と言う印象の本であった。

登場人物の事がどうしても嫌いになれない感じ。
憎たらしいといった感じで書いておられないから、気持ちよく読めた。
田辺聖子さんを読んだことナイ女の人は読んでみてもいいんじゃないかなぁと思う。
短編集だから読みやすかったしね。

************感想(ネタバレ・注意)*************
この短編集にはどこかにハッキリと意思を持った女性が登場する。
売れっ子作家になったとき昔の男に突然たずねて来られた女。
スタイリッシュな妹を持つ年相応になれないどこか夢見る女。
忙しく働き、その合間の休暇にひっそりと恋の秘密を棺と埋める女。
結婚をしているけれど、恋の予感を持つ女。
離婚した男と一緒になったけれど、元妻と自分を比べる女。
生活を共にしていた男との終わりを迎える女。
車椅子で生活している女。
恋人を待つ女。
地味に見えるが実はひっそりと恋を楽しんでいる女。

いつも懐に「仕方ないなぁ」というような許容と客観性を持っていて
相手に対してであったり 自分に対して、ある種のルールを持っている。

何度も読みたくなるような本だった。
強烈にアピールしてきて、心の中に疼きのようなものを残す作品という意味じゃなくて
ふっと思い出してアルバムを整理するときに、ついでに振り返ってしまう過去の自分。
セピアに変わった写真じゃなく、いつまでも色褪せないお気に入りの写真が並ぶアルバムのようだ。

自分の中にきっとある。
あぁそうだなぁと納得してしまう。
そして自分の可能性を新しく引き出してくれるような感じでもある。

ずいぶん前に書かれた作品なんだけど、色が褪せて見えるということは全くなかった。

これも女性向きの作品かもしれません。
読み終えたあと田辺聖子という作家を知れてよかったなとしみじみ思いました。
また他の作品も読んでみようと思います。
久々に他の作品も読んでみたいと思う作家さんの作品を読めた気がします。
ひろりは☆5つの本でした。
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