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プラネタリウムを作りました。―7畳間で生まれた410万の星プラネタリウムを作りました。―7畳間で生まれた410万の星
大平 貴之 著 / エクスナレッジ 出版 / 2003.6

****自然科学**星座****
(´・д・`)b 今日ドラマでやってたね。「星に願いを」ってタイトルで。堂本剛君主演。
この本読んだのは1年くらい前。
一人でプラネタリウムの星を肉眼で見える数以上にしちゃった人の話です。
個人でプラネタリウムの常識をくつがえすぐらいのもの作るって
多分周りからは「オタク」扱いだっただろうなぁ・・・。
非難してるわけじゃないですよ?私、病的にはまる人の事を「オタク」って思ってるだけですから。

開発工程の話って言うのかなぁ。
読んでたら自分の部屋の天井にも夜光塗料で塗った星を作っちゃおうかなぁなんて思いました。

星空って田舎のほうがきれいに見えるよね。
空が濁ってないってのもあるけど、夜に光が少ないからだよね。

この本自体はこんなん、こんなんした工程があったからできたんだよー!ってのが書いてあります。
ひろりはとても楽しく読めました。
何かを分解したり、それが成り立つ理論とか読むのスキーなんですわ。
こういう本の事書いても誰も読まんだろうなぁと思ってたので書いてなかったんですけど
ドラマになってたしイイよね(*´∀`)b
難しくて読めないってことはないと思います。

ドラマの「星に願いを」みたいにドラマチックなことは書いてなかったように思います。
まぁ原作はこの本だとしても、あのドラマはフィクションだしね。

モノを作るって言うのはとってもシンプルでまっすぐな気持ちだなぁと思わされます。

(´・д・`) んー。ドラマ見てたらまた読みたくなった。

************感想(ネタバレ・注意)*************
開くと裏表紙には星座の名前が英語で書いてある。
最初に星に名前をつけたのは、一体誰なんだろう。
「一番キレイな星をちょうだい。左手の薬指にね。」
とかって台詞をマンガで読んだときには叫びだしそうだった。(笑えて)

星を見るのは一体どんな時だか、
子どもの時には夜になると閉じ込められた小さな空間で
外に出れば星が見られるのになぁと思ったものだ。

寒くて凍えるような雪の日にだって
暗く高い夜空を見上げれば、そこには無限の空間があった。
自分もろとも飲み込まれてしまった世界で
じっと寒さに耐えて暗い闇に目を凝らしていれば、次々と新しい星が現れる。
それに名前があると知ったのは、一体いつのことだっただろう。

物語を語る前には
一枚の穴のあいた、少し厚い紙が折り込まれている。
おうし座 スバル アルデバラン
おおいぬ座 シリウス こいぬ座 プロキオン オリオン座 ベデルギウス
名前の付けられた穴の開いた紙は 巻末にもあり
簡易プラネタリウムを作るためのものだ。
ヴェガ アルタイル デネブ スピカ

大平貴之さんは住みなれた7畳の部屋にプラネタリウムを作った。

いじめられっ子だった時も、ものづくりへの興味がそれをやわらげてくれたという。
そしてものを作ることにどんどんのめり込んでいくとき
神様は素敵な幸運を少年にもたらした。
空き地だった家の隣に、杉浦さんというカメラメーカーのエンジニアがひっこしてきて
ものづくりにとても詳しく、少年の新しい世界を広げていった。

ものをつくると言うのは、何かにとり憑かれることだと思う。
きっと大平さんも憑かれたのだ。心が囚われてしまったのだ。
それは幸運なことでもあるし、とても不幸なことでもある。

読んでいたら次々と知らない単語が出てくる。
工作の本ではないから。やっぱり特殊領域なんだなぁ。
プラネタリウムを作っていくお話。試行錯誤する話。

でもその何万もの星を再現したプラネタリウムは誰かの心を灯し、誰かの心を波立てる。
不思議なもんだなぁと思う。
誰だって見たことのあるものを再現しようとして、誰もが見たことのないような数の星にしてしまう。
それは模写というより、創作の世界だと思う。

夜空にたくさんの星があったとしても
眠りについていて星が降る夜の事を知らない。
孤独に目覚めた夜、星が降るのを見つめられるような心を誰もが持っているわけじゃない。

プラネタリウムの隣を通って
自分の用事を済ませて帰途につく。
夜降る星が、その丸い空間の中ではいつでも輝いている。

プラネタリウムって、とても特殊な空間だけど
大平さんにとっては、とても身近なところに感じたんだろうなぁ。

そう考えるととても不思議だ。

読み終えた後、ロマンチックな気分になるって本じゃなくて
マニアックにマニアックになっていくものを「絶対私は作れねー」と傍観する本です。

でもこういう試行錯誤する本って好きだ。
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