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時生時生
東野 圭吾 著 ; 講談社 出版 ; 2005.8

****文学**日本文学****
おすすめ読者年代 高校生以上
家族指数 ☆☆☆☆★ 4
恋愛指数 ☆☆★★★ 3
感動指数 ☆☆☆☆★ 4

死に瀕している息子の傍に立つ父親。
そこに驚きはなく、来るべくして来た瞬間を待っている。

息子の名前は時生(トキオ)。

妻に結婚を申し込んだ時、グレゴリウス症候群の事を聞かされる。
X染色体の劣性遺伝により男の子がその遺伝子を引き継いでしまうと
ある一定の時期までは健康に過ごすことが出来るが長く生きられないであろう、と。

それでも主人公の拓実は妻との結婚を選んだ。
数年後、子どもをつくる予定ではなかったにも関わらず、妊娠が発覚。
子どもが劣性遺伝を引き継いでしまう確立は2分の1。
そして子どもが男の子である確立も2分の1。
発症する可能性は4分の1。
夫婦は悩んだ挙句、出産の選択をする。

発症してしまった息子が、医師によって回復の見込みはないと告げられる。
その病院で拓実は昔の事を思い出す。
そして妻に語り始める。
20年以上前に息子「時生」に会ったんだ、と。

20年以上前。
堪え性のない性格で仕事を転々と変え、ボロアパートに住み、
俺はもっとでかいことをやりたいんだ、と 彼女の千鶴に言う拓実。

また仕事を辞めて逃げ出した時、花やしきで謎の少年トキオと出会う。
トキオと出会った翌日、彼女の千鶴が置手紙をして姿を消してしまう。
そして二人は消えた千鶴を探し始める。

このお話はNHKでドラマ化もされました。
タイムスリップしてきた息子が、どうしようもない性格の父拓実と一緒に恋人を探すという話。

トキオはタイムスリップして若いときの父、拓実と出会うのだけれど
突拍子もないミラクルが起こるわけでもなく、
トキオが自分が未来から来たんだと信じさせようとするわけでもなく
スーパーマン的なヒーローとして現れるわけじゃありません。
ちょっとだけ未来の出来事を知っているトキオが、拓実の事を救ったりしますが
それで拓実の性格まで変えたり、行動を変えられるわけではありません。

人との出会いで人生って変わるんじゃないかなと思えるような作品でした。

登場人物の台詞には「世の中ってそういうことあるよね」と思わざるをえないようなものがあり
一生懸命なトキオの言い分も、拓実の意地も共感できたりするものでした。

かなり楽に読める作品だと思います。
トキオ ときお
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