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角田 光代, 瀬尾 まいこ, 藤野 千夜,
椰月 美智子, 野中 ともそ, 島本 理生, 川上 弘美 著
双葉社 出版 / 2004.11(264p)
****文学**日本文学****
おすすめ読者年代 高校生
読みやすさ ☆☆☆☆★ 4
恋愛指数 ☆★★★★ 1
友情指数 ☆☆☆★★ 3
家族指数 ☆☆★★★ 2
神さまのタクシー / 角田光代
狐フェスティバル / 瀬尾まいこ
春休みの乱 / 藤野千夜
イモリのしっぽ / 椰月美智子
ハバナとピアノ、光の尾 / 野中ともそ
Inside / 島本理生
一実ちゃんのこと / 川上弘美
女子中学生、女子高校生が主人公の7編の短編集。
女の子向けの本ではあると思うけど、乙女系男子も。
トキメける本です。
昔のピュアなキモチを思い出したい人にもおすすめ。
読書が得意でない中高生女子が挑戦するのにおすすめです。
恋愛よりも、友情や家族のこと、自分とはなんなのかって悩みの方が強いかな。
************感想(ネタバレ・注意)*************
神さまのタクシー / 角田光代
伝統だけはある、田舎の保守的な低偏差値の女子中学の話。
カナの同室のハミちゃんは古くさくて堅苦しいルールばかりを言う。
去年同室だった泉田さんは、化粧の仕方を教えてくれたり、音楽をMDに録音したりしてくれたのに。
そんなハミちゃんの悪口、みんなが言っている。
でも同室の、ののちゃんとは言い合わないようにしている。
(引用) 他愛もない悪口や根拠のない悪意はわたしたちを興奮させはするけれど、この場所からどこかへ連れていってくれることはない。 (引用)
そんな窮屈な寮生活を送っているカナ。
女子中学生の退屈な毎日、出会いと別れ、未来への漠然とした不安を描いた短編。
狐フェスティバル / 瀬尾まいこ
ぼくらの地区で狐がえりをやるのは3人だ。
そして最近引っ越してきたばかりの三崎を入れて
4人でやろうと誘っているのに、
彼女は、「そんな妙なことやらない」と言う。
都会育ちの彼女は、いまだにクラスになじめないし、
三崎一家も近所づきあいを全くしない。
でもどうしても人数が必要な狐がえり。
果たして彼女は狐がえりの祭りに参加してくれるのか?
春休みの乱 / 藤野千夜
小清水さんにはおかしな力がある。
今でもはっきりとそう口にしているのは、はるかだけになっている。
しかし、初等部のときにはみんなが噂していた。
そんな小清水さんと親しくなったのは中等部の2年の時。
へんな人、と思いながら、いつの間にか小清水さんからなつかれている。
おかしな力がある小清水さんとの春休みの1日の話。
イモリのしっぽ / 椰月美智子
高校にも合格して、休みに入ったあたしは、生物部室に来ていた。
ホルマリン漬けが好きなのだ。
入部のとき、友達にはとめられたけれど、ホルマリン漬けのために入部したのだ。
生き物とホルマリン漬けが好きな女の子の話。
ハバナとピアノ、光の尾 / 野中ともそ
エリアンは、裏ルートでコイバを取り引きしているキューバ人。
ある日、タエコと言う日本人に会う。
タエコは、今まで会った日本人とはちょっと違って見えた。
たった一人で『二十年』という古い曲をホテルのロビーで口ずさんでいた。
ラサロと言う男を捜しているという。
誰かのために何かを手に入れるなんて似合わない。
そんなエリアンがタエコのために人捜しをする。
最後はちょっと切ないお話。
Inside / 島本理生
家族でフィジーに旅行し、帰宅した夜に病気になった母。
母が入院したと言うのに、ろくに病院に見舞いも行かなければ、心配もしない父。
彼氏の大島君は、体型や雰囲気はあまり冴えた感じではないけれど、優しい。
家族の関係、彼氏との関係。
悩んで一歩ずつ前に進む女子高生の話。
一実ちゃんのこと / 川上弘美
浪人が決まってものうい春に、予備校で知り合った一実ちゃん。
十八になるまで牛丼を食べたことがなかったのは、
彼女がクローン人間だからだ、と言うのだ。
クローン人間の一実ちゃんとのお話。
全体的にとてもゆるやかな時間の流れがあるようなお話だ。
ただ、中高生が読んだらまた違う感想になると思う。
個人的には、角田光代さんの『神様のタクシー』と、
川上弘美さんの『一実ちゃんのこと』が好きでした。
神さまのタクシー / 角田光代
伝統だけはある、田舎の保守的な低偏差値の女子中学の話。
カナの同室のハミちゃんは古くさくて堅苦しいルールばかりを言う。
去年同室だった泉田さんは、化粧の仕方を教えてくれたり、音楽をMDに録音したりしてくれたのに。
そんなハミちゃんの悪口、みんなが言っている。
でも同室の、ののちゃんとは言い合わないようにしている。
(引用) 他愛もない悪口や根拠のない悪意はわたしたちを興奮させはするけれど、この場所からどこかへ連れていってくれることはない。 (引用)
そんな窮屈な寮生活を送っているカナ。
女子中学生の退屈な毎日、出会いと別れ、未来への漠然とした不安を描いた短編。
狐フェスティバル / 瀬尾まいこ
ぼくらの地区で狐がえりをやるのは3人だ。
そして最近引っ越してきたばかりの三崎を入れて
4人でやろうと誘っているのに、
彼女は、「そんな妙なことやらない」と言う。
都会育ちの彼女は、いまだにクラスになじめないし、
三崎一家も近所づきあいを全くしない。
でもどうしても人数が必要な狐がえり。
果たして彼女は狐がえりの祭りに参加してくれるのか?
春休みの乱 / 藤野千夜
小清水さんにはおかしな力がある。
今でもはっきりとそう口にしているのは、はるかだけになっている。
しかし、初等部のときにはみんなが噂していた。
そんな小清水さんと親しくなったのは中等部の2年の時。
へんな人、と思いながら、いつの間にか小清水さんからなつかれている。
おかしな力がある小清水さんとの春休みの1日の話。
イモリのしっぽ / 椰月美智子
高校にも合格して、休みに入ったあたしは、生物部室に来ていた。
ホルマリン漬けが好きなのだ。
入部のとき、友達にはとめられたけれど、ホルマリン漬けのために入部したのだ。
生き物とホルマリン漬けが好きな女の子の話。
ハバナとピアノ、光の尾 / 野中ともそ
エリアンは、裏ルートでコイバを取り引きしているキューバ人。
ある日、タエコと言う日本人に会う。
タエコは、今まで会った日本人とはちょっと違って見えた。
たった一人で『二十年』という古い曲をホテルのロビーで口ずさんでいた。
ラサロと言う男を捜しているという。
誰かのために何かを手に入れるなんて似合わない。
そんなエリアンがタエコのために人捜しをする。
最後はちょっと切ないお話。
Inside / 島本理生
家族でフィジーに旅行し、帰宅した夜に病気になった母。
母が入院したと言うのに、ろくに病院に見舞いも行かなければ、心配もしない父。
彼氏の大島君は、体型や雰囲気はあまり冴えた感じではないけれど、優しい。
家族の関係、彼氏との関係。
悩んで一歩ずつ前に進む女子高生の話。
一実ちゃんのこと / 川上弘美
浪人が決まってものうい春に、予備校で知り合った一実ちゃん。
十八になるまで牛丼を食べたことがなかったのは、
彼女がクローン人間だからだ、と言うのだ。
クローン人間の一実ちゃんとのお話。
全体的にとてもゆるやかな時間の流れがあるようなお話だ。
ただ、中高生が読んだらまた違う感想になると思う。
個人的には、角田光代さんの『神様のタクシー』と、
川上弘美さんの『一実ちゃんのこと』が好きでした。
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