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スイッチスイッチ
さとう さくら 著 ; 宝島社 出版 / 2006.4(307p)

****文学**日本文学****
おすすめ読者年代 社会人以上
読みやすさ ☆☆☆☆★ 4
恋愛指数  ☆☆☆★★ 3
人間関係  ☆☆☆☆☆ 5
人生指数  ☆☆☆☆★ 4

カチカチカチカチ。カチリ。
スイッチを押すたびに、みんな消えればいいのに。

首の後ろあたりに、小さなスイッチがあるとする。
そのスイッチを押すように念じるだけで、その相手が消える。
そんな風に考えながら、苫子は自分の首の後ろのスイッチを押す。

晴海苫子は、26歳のフリーターだ。
あまりにも無表情なため、他人からは必ずと言っていいほど、いい印象を持たれない。

だからまたバイトをクビになった。
編集の仕事を目指していたこともあったのに、いつの間にか年をとってしまっていた。

勉強はできたけれど、試験に弱い。
地味に重ねた努力は報われることはなく、恋愛のチャンスさえ逃してきた。
友達も彼氏もいない、そしていまだに処女だ。そんな地味な生活。

今度の新しいバイトは、ビルの清掃員。
今までと大して変わりばえしない仕事。

苫子の「スイッチ」を押す癖は変わらない。

いつだって努力が実るとは限らない。
だからこそこんな恋愛ストーリーもありだと思う。

************感想(ネタバレ・注意)*************
あぁ、わかる。読んでいてそう思った。

真面目にやっているから、不真面目だから、要領がいいから、
ってことで人生が決まるわけではない。

倦怠感だとか、鬱積した嫉妬だとか、そして虚無感。
それが全く消えることがない。

自分自身は頑張っているのだけど、
それはあくまで、頑張っている「つもり」。
その頑張りは、他人からは評価されない。
心の中に募る気持ちは、他人に対しての不信感。

そして気力を失う。希望も失う。

そんな苫子が恋するのは、心の中で「サル男」と呼んでいるカフェオーナー。
初めから恋をするわけもなく、仕方なく何度かカフェに行っていただけ。

恋なんて。
そもそも苫子にはそんな気力さえないのだ。

話が進むほど、だんだんと周囲の人によって気力をためていくのがわかる。
それは苫子が頑張ったからでも、努力したからでもなく、
他人との出会いが、次第に彼女を変えていくことになる。

最後に苫子を救うのは、他人からの言葉だ。
たった一言。
それで、全てが報われる。
自分がこの世に存在していていいんだと思える言葉。

ハッピーエンド、と呼べる作品だと思います。
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